★Engineer Lab★

エンジニアのキャリアパスを描く方法:Will Can Must

エンジニアのキャリアパスを描く方法:Will Can Must

技術革新のスピードが早い今日、エンジニアがキャリアパスを描くのが非常に難しくなりました。そんな時にはWill Can Must フレームワークを活用しましょう。自己整理をすることで、あなたのキャリアパスを描くことに役立てることができます。

Will Can Must の活用方法

ここでは、Will Can Must の活用イメージについて紹介します。

Will Can Must とは、

will(やりたいこと)can(できること)must(やらなけれなならないこと)を整理し自己分析をするためのフレームワークです。

will can must

エンジニアのキャリアパスを考えるときに、will can mustを以下のように考え整理をしましょう。あなたのキャリアパスがより明確になります。

 Will

やりたいこと:目指す状態、なりたい姿

 Can

できること:自分の経験値、保有スキル

 Must

すべきこと:目指す状態になるために

Willの考え方

ここではWillの考え方について紹介します。

エンジニアとして何を目指し、どのようなスキルを身につけたいのか。市場や技術変化に合わせて、自分の目標を定めキャリアアップへ取組む指標です。キャリアパスを描く軸となる部分です。

Willを考えるうえで「仕事のやりがい」と「スキルの市場価値」を抑えることがポイントです。

仕事のやりがい

エンジニアとしてあなたがやりたいことを指します。例えば「自動車の自動運転の制御の仕事に携わりたい!」「航空機のエンジン設計に携わりたい!」「人口知能(AI)のアリゴリズム設計に携わりたい!」など。

エンジニアとしての夢、自分がやりたい事を持つことは、仕事のやりがいやモチベーションに繋がります。そして、あなたの行動の源泉となるためとても重要です。繰り返しになりますが、あなたのキャリアパスを描く軸となるです。

エンジニアの職種や仕事内容の紹介はこちらから!

スキルの市場価値

これからはDXの時代、技術はすさまじいスピードで変化をしています。エンジニアとして、今保有しているスキルや、今後目指すスキルが、市場から求められるスキルであるかはとても重要です。

このことを意識してキャリアを考えることは、エンジニア価値や収入に影響します。

DX:Digital transformation:「デジタルによる変革」を意味します。ITの進化にともない新たなサービスやビジネスモデルを展開することでコストを軽減し、働き方改革や社会そのものの変革につなげる施策を総称。

これからのエンジニアは、一層、世の中の技術動向や変化に敏感である必要があります。常に最新技術や動向についてリサーチできる環境を整えておきましょう。また、技術動向や変化に応じて、あなたの目指す仕事やスキルも変化させる柔軟性も必要です。

最新技術情報が収集できるサイトはこちらから!

Canの考え方

ここではCanの考え方について紹介します。

Canはエンジニアとして、今保有している知識スキルなどです。転職される方は、これまで経験した知識やスキル。学生の方は、これまでの習得知識や取得資格などです。

Canを考えるうえで、自分の目指していること(目標)と保有スキルのギャップを抑えることがポイントです。

目標と保有スキルのギャップ

今保有している知識やスキルが、あなたが目指している仕事や技術に、どのように繋がり、何が不足しているか(ギャップ)を整理し把握しましょう。

就職や転職を目指している人は、そのギャップに対して、どう向き合い、どのような取組みをしているかを、自分が目指している企業に伝えられることが大事です。

Mustの考え方

ここではMustの考え方について紹介します。

Willで自分の目指す仕事や技術を定め、Canで自分の目指す仕事や技術に対して何が不足しているか(ギャップ)を明らかにできたら、

そのギャップに対してやるべき事を抑え計画的取組むことをMustとします。

Will(目標)- Can(保有スキル)=Must:差(ギャップ)に向けた行動

ギャップを明らかにする

ギャップを明らかにするには、あなたが目指している仕事や技術に対して、どのような知識・スキルが必要かを正しく理解する必要があります。

以下ポイント(以下1.2.3)を抑えてください。そして、必要な取組み(Must:すべきこと)をしましょう。

☞1.製品の理解

自動車、ロボット、パソコン、人工知能システムなど、あなたがエンジニアとして携わりたい製品やシステムが明確であれば、その製品の仕様や機能について調べましょう。そして製品やシステムに対しての知識を深めましょう。

☞2.製品機能と関連する技術の理解

製品開発は新たな機能を付加し、それを売りとして販売をしていきます。機能を実現するために新たな技術が活用され、製品開発は行われていきます。

機能を実現するためにどのような技術が活用されているかを調べてみましょう。今はネットでも、かなり多くの技術情報をリサーチすることが出来ます。

最新技術情報が収集できるサイトはこちらから!

☞3.関連する技術に対してのスキル習得

製品やシステムによって、必要な知識やスキルは異なります。キーとなる技術要素を調査し把握することで、必要な技術知識やスキルを理解できます。

例えば、自動車の自動運転(ADAS)の技術です。車が対象物の把握や前方を走行している車との距離を計測するためにカメラ(イメージセンサー)の画像認識やミリ波レーダなどの技術要素が活用されています。

画像認識に必要なソフト的なスキルや、ミリ波レーダに必要なハード的なスキルは何か?というように、

製品の機能⇒関連する技術⇒必要な技術要素 

という流れで深堀して調査をしていくこで、必要な知識やスキルを明らかにできます。

また、キーとなる技術要素の知識やスキルは、業務経験を通じて習得する方法もあれば、研修やセミナーなどを活用し習得する方法もあります。計画を立て、着実に取組むことができれば、あなたのキャリアアップに繋がります。

まとめ

これからのDXの時代は、ますます最新技術の動向をキャッチアップし、必要な技術をリサーチと習得をしていくことが必要となります。

自分の目標(Will)を設定し、ご自分の経験(Can)から、取組むべきこと(Must)を明らかにし計画的に行動し、キャリアパスを描いてください。