エンジニア!いつの時代も求められる5つのスキル
急速に技術革新が進み変化するこの時代、エンジニアに求められるスキルは多様化しています。何を目標とし目指せばエンジニアとして生き残り成功できるのか、悩んでいいる方も多いのではないでしょうか?
どのような時代になってもエンジニアとして成長できる考え方やスキルを身につければ、市場から常に求められるエンジニアになることができます!
いつの時代になっても市場から求められる5つの考え方とスキルとその習得方法をお伝えします。
1.学習と成長を継続する力
2.問題解決能力
3.論理的思考力
4.チームプレイヤー
5.自律したプレイヤー
1.学習と成長を継続する力
技術は急速に進化していて、新しいツールやフレームワークが頻繁に登場します。エンジニアは常に学び続け、自己成長に取り組む姿勢が必要です。オンラインコースや書籍、ワークショップなどを活用して新しいスキルを習得し、最新のトレンドを追い続けることが必要です。
☞このスキルを習得するために
以下のアプローチ①~④の行動をしていくことで習得度が高まります。
①最新技術情報をリサーチ
技術情報を収集をすることを習慣化することが大事です。最新技術から必要となるスキルを抽出します。そして、それを学ぶ手段を見つけ、習得のための行動を起こしていくことが必要です。最新情報は、サイトやyoutubeから収集するのが効率的です。
②オンラインリソースの活用した学習
インターネット上には無数の学習リソースがあります。オンラインコース(Coursera、edX、Udemyなど)、無料の教育プラットフォーム(Khan Academy、MIT OpenCourseWareなど)、技術的なブログ、YouTubeチュートリアル、フォーラムなどを活用しましょう。自分のスケジュールに合わせて学習できるのが利点です。
③専門書とオンライン文献を活用
分野に特化した専門書や学術論文を読むことで、深い知識を獲得できます。多くの文献はオンラインで利用可能です。また、業界の最新の動向を追うために技術ニュースサイトや研究論文を読む習慣をつけましょう。
④実践プロジェクトへ参加
学んだことを実際のプロジェクトで活用することは非常に重要です。個人プロジェクトやオープンソースプロジェクトへの参加して、新しいアイデアや概念の実験など、実際に経験をすることで習得度は増します。
2.問題解決能力
エンジニアは技術的な問題を解決する能力が求められます。良いエンジニアは問題を明確に定義し、創造的かつ効果的な方法で解決策を見出します。問題解決能力は絶えず磨かれるべきスキルです。
今後、技術も多様化し、技術の問題や課題も複雑化していくため、このスキルは益々重要となります。
☞このスキルを習得するために
以下のアプローチ①~⑧を実践し、繰り返し行っていくことで問題解決能力の習得度が高まります。
①問題を見極める
問題を正確に理解することが最初のステップです。問題が何であるか、なぜ解決する必要があるの か、どのような制約や要件が存在するのかを明確に把握しましょう。必要に応じて関係者とコミュニケーションを取り、情報を収集します。
②問題を分解する
大きな問題を小さなサブプロブレム(小さな問題)に分解します。このようにして、問題をより管理しやすくし、個々のサブプロブレムに集中できるようになります。また、分解したサブプロブレムは、個別に解決できるかどうかを検討します。
③情報の収集とリサーチ
問題に関連する情報やデータを収集し、必要なリサーチを行います。類似の問題に対する過去の解決策やベストプラクティスを調査し、他の人の経験から学びましょう。
④解決策の設計
問題を解決するための具体的な解決策を設計します。この段階では、システムなどの問題は、アルゴリズムやデータ構造、システムの設計などを考えます。解決策は実現可能で効果的である必要があります。
⑤実行
解決策を実行し、テストを行います。このプロセス(過程)でバグを修正し、予期せぬ問題を特定して解決します。テストは解決策が期待どおりに機能するかどうかを確認するために重要です。
⑥反復と改善
解決策を実際に適用し、フィードバックを収集します。フィードバックを元に改善を加え、問題解決プロセスを繰り返します。問題解決は一度限りのプロセスではなく、継続的な改善を通じて進化します。
⑦学習と知識の蓄積
問題解決プロセスを通じて得られた知識や経験を蓄積しましょう。過去のプロジェクトや問題解決の経験から学んだ教訓を次回のプロジェクトに活かすことが重要です。
⑧他のエンジニアとの協力
問題解決はしばしばチームで行われます。他のエンジニアや関係者と協力し、共同で問題を解決することは非常に有益です。アイデアの共有や対話を通じて、より良い解決策を見つけることができます。
問題解決能力は経験と実践を通じて向上し、時間と努力が必要です。定期的な挑戦と自己評価を通じて、より優れたエンジニアとして成長することができます。
3.論理的思考力
上記の問題解決力と関係しますが、エンジニアは日常的にさまざまな技術的な問題に取り組みます。論理的思考力を駆使して問題を分析し、根本的な原因を特定し、効果的な解決策を見つける必要があります。
特にシステム設計においては、以下の観点で論理的思考力が重要となります。
例)システム設計とアーキテクチャなどで
大規模なソフトウェアプロジェクトでは、システム全体の設計とアーキテクチャを考える必要があります。論理的思考力を活用してシステムの構造や相互関係を理解し、最適な設計を行うことが求められます。
例)バグの診断とデバッグなどで
エンジニアはバグを特定し修正する際にも論理的思考を活用します。バグの原因を追跡し、正確な修正策を見つけるためには、論理的なアプローチが必要です。
例)データ分析と意思決定などで
データサイエンスやビッグデータ分析においても、データを論理的に解釈し、意思決定に活かす能力が必要です。データから傾向やパターンを抽出するためには、統計的な論理が必要です。統計学を学ぶこともお勧めします。
☞このスキルを習得するために
以下の①~⑦の行動を心掛け、習慣化することで論理的思考力を鍛えることができます。
①自分の思考の癖に気づく
②あらゆる事柄に疑問を持つ
③曖昧な言葉を使わず、相手が理解できるような言葉を使う
④筋道を立てて、短くシンプルに論理を展開する
以下の学問やツールを学び活用することで論理的思考力を鍛えることができます。
⑤5クリティカル・シンキング(批判的思考)を習得する
物事の本質を捉え判断することにより、あるべき方向に導く思考法です。ある考えについて前提となる事実を明らかにしながら、多角的・論理的に考える思考法です。
⑥MECE(ミーシー)フレームワークを活用する
MECEは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取った造語。直訳すると「互いに重複せず、全体として漏れがない」という意味になりますが、「漏れなく、ダブりなく」という意味合いで使用されています。
フレームワークとして、3C分析、SWOT分析、4P分析、5フォース分析、PEST分析などがあるので、これらを活用していくことで論理的思考力が向上します。
⑦ロジックツリーフレームワークを活用する
ある事柄に対して問題や原因など、その事柄を構成している要素をツリー状に書き出すことで、解決法を導き出すフレームワーク です。課題の分析や原因の特定、解決法の検討といった多くの場面で活用できます。
4.チームプレイヤー
開発はチームで行われることが一般的です。エンジニアは協力し、他のメンバーとコミュニケーションを取り、プロジェクト全体の成功に貢献する能力が求められます。コラボレーションとコミュニケーションのスキルは非常に重要です。
☞このスキルを習得するために
以下の①~⑦の行動を心掛け、習慣化することで、この意識を高めることができます。
①周囲とのコミュニケーション
チームプレイの基本はコミュニケーションです。明確で効果的なコミュニケーションは、仕事の進捗や問題の解決に非常に重要です。適切な情報を共有し、他のメンバーと効果的にコミュニケーションをとることが求められます。
②協力と柔軟性
エンジニアの仕事は、他のメンバーとの協力が不可欠です。他のメンバーとの協力関係を築き、柔軟性を持って様々な状況に対応できることが重要です。自分の意見を柔軟に変えることができる姿勢や柔軟性も大切です。
③リーダーシップとフォロワーシップのバランス
チームプレイヤーはリーダーシップとフォロワーシップの両方のスキルを持つべきです。時にはリーダーシップを発揮し、方向性を示し。時には他のメンバーのアイディアや指示に従い、協力することが求められます。状況や場面によって2つの両スキルを使いわけることが必要です。
④共感力と理解力
チームメンバーの異なる視点や立場を理解し、共感することが大切です。他メンバーが抱える課題や意見を理解し、適切な対応により信頼関係を築けます。
⑤5責任感と信頼性
チームメンバーとして約束を守り、仕事に対して責任感を持つことが期待されます。他のメンバーが頼れる存在であることは信頼関係を築く上で非常に重要です。
⑥フィードバック
チームで仕事をしていくうえで、互いフィードバックをすることは成長の一環です。自分の仕事や振る舞いに関するフィードバックや、同時に他のメンバーに対しても建設的なフィードバックを提供することが求められます。
⑦時間管理と効率性
チームメンバーはタスクを効率的にこなし、プロジェクトの進捗に貢献する必要があります。適切な時間管理や優先順位の設定が求められます。
5.自律したプレイヤー
プロジェクトを円滑に進め、成果に導くためには、プロジェクトの目的やビジョンをチームで共有し、最善のやり方を自ら考え、自らの意志と判断で行動できることが求められます。
自律したプレイヤーは、変化のスピードについていく順応性が高い。柔軟な組織づくりにおいて重宝されます。また、自律したプレイヤーは、環境の変化に応じて企画や提案を出すことができるため、スピード感を持って業務を進めることができます。
また、ビジネス環境の急速な変化や、雇用スタイルがメンバーシップからジョブ型へと変化しています。自律したプレイヤーは、自分で勉強し成長できるため、ジョブ型雇用に適しています。
☞このスキルを習得するために
以下の①~⑦の行動やスキルを実践し習得することで、自立したプレイヤーとして行動ができるようになります。
①問題解決能力
自ら問題を発見し、分析し、解決策を見つける能力が必要です。新しい技術や課題に対して柔軟で創造的なアプローチを持つことが重要です。
②自己学習能力
技術の進化が速いエンジニアの仕事では、常に新しいことを学ぶ必要があります。自己学習のスキルを養い、新しい技術やトレンドに迅速かつ効果的に対応できるよう努めることが必要です。
③自己マネジメント
プロジェクトやタスクの進捗を効果的に管理し、目標に向けて進んでいくための計画や優先順位付けのスキルが求められます。デッドラインや納期を守り、成果物を提供していくことが必要です。
④コミュニケーションスキル
単独で作業する場面でも、他のチームメンバーや関係者とのコミュニケーションが欠かせません。明確で効果的なコミュニケーションをとることでプロジェクトの成功に寄与できます。
⑤問題のプロアクティブな発見
待ち受けている問題を予測し、未然に防ぐための予防策を考えることが求められます。リアクティブな対応だけでなく、プロアクティブに問題に対処することが重要です。
⑥他者との協力
自立したプレイヤーであっても、他のメンバーと協力し、チーム全体の目標に貢献することが求められます。適切なタイミングで相談し、協力して問題を解決することが重要です。
⑦持続的な学習の姿勢
技術の進歩が速い分野で働くためには、継続的な学習の姿勢が欠かせません。常に技術動向や最新技術への好奇心や感度を高く持ち、自己成長へのコミットメントし維持することが必要です。
まとめ
日々変化する技術の世界で、常に市場から求められるエンジニアでいるために、ここでご紹介した5つの考え方やスキルを実践し習慣化することが大切です。この記事が参考になれば幸いです。