派遣エンジニアの働き方がお勧めな理由
エンジニアの働き方で派遣の働き方にフォーカスし、そのメリットついて解説します。派遣の働き方には種類があります。ここでお勧めする派遣の働き方は正社員雇用型の派遣会社での働き方です。
また派遣という働き方が合う人、合わない人がいます。本記事が働き方の選択に参考になれば幸いです。
正社員雇用型の派遣とは?
◆登録型派遣との違い
派遣の働き方には、派遣会社へ登録して働く有期限の登録型と派遣会社と雇用契約を結ぶ無期限の正社員型の2種類があります。
登録型の派遣は、派遣先との契約時は派遣料金としての収入がありますが、契約がない時は無収入とななります。このため安定的に収入を得るにはリスクがあります。
一方、正社員雇用型であれば、派遣先との契約がない時でも給与は支払われます。一般の会社の社員と同様、給与が保証されてます。
※派遣会社(正社員雇用型)によって処遇は異なります。
◆派遣の働き方の誤解
派遣の働き方は昔から存在していた
製造メーカやシステム会社などに技術サポートや技術提供する会社は昔から多く存在します。開発の仕事は機密情報、規定やルールなどが多くあります。こういった会社が技術サービスを提供する場合は、開発の現場で仕事をすることが効率的で機密なども担保できるため、クライアントの現場でプロパー(社員)と一緒に、或いは指揮のもと仕事をすることで技術サービスの提供を行っていました。
派遣法が制定され派遣という働き方が認知
1986年に派遣法が初めて制定され、こういった働き方は派遣と位置づけされるようになりました。合わせて派遣法制定以降、登録型の派遣会社も増えていきました。登録型の派遣は、派遣元の会社との雇用契約がないため非正規雇用者とも呼ばれるようになりました。
リーマンショックが起きた時、登録型で働いていた派遣社員の契約解除が急増しました。派遣切という言葉が生まれ、派遣という働き方があまり良くないイメージとなりました。
先に説明したように、正社員雇用型は非正規雇用ではありませんが、働き方が派遣で括られ、非正規雇用的なイメージが先行してしまっているのが現状です。
登録型の派遣の働き方を否定しているわけではありません。フリーランスで働く人も増えていますし、働き方も多様になっています。ライフスタイルや環境にに合った働き方が選択できる時代になったのは喜ばしいことだと感じています。
派遣の働き方がお勧めな理由
ライフプランや優先したい環境など、働き方を選択する理由は人それぞれです。ここでは、キャリアやスキルという観点でメリットになることを説明します。
◆幅広く多くの製品開発を経験
派遣エンジニアはクライアントのプロジェクトや予算単位で仕事をすることが基本です。このため、1社に就職するよりも多くの製品開発に従事(経験)することになります。製品が変われば求められる技術や知識、スキルも変わります。
エンジニアの仕事は製品開発に必要な技術を学び成果を出すことです。製品開発ごとに多くの技術に触れ、知識やスキルを身に付ける機会を得ることができます。
製品によって必要な技術は様々ですが、一つの製品開発に必要な技術は限られます。多くの製品開発を経験することができれば、技術やスキルの幅を広げる事ができます。
製品によって大規模で技術的にも奥行きの深い製品があります。この様な会社での製品開発の場合は、社員でも多くの技術を学べる可能性はあります。
ただし、多くの企業は製品開発の役割を分担し、部署や課、チーム単位で仕事が分担しています。このため社員が横断的に技術を習得できるとは限りません。
◆人との出会い、人財・ネットワークを構築
仕事を通じて色々な人と出会えることは、キャリア形成においても非常に大切です。人は人から学び成長をしていきます。様々な会社や仕事で出会う人のなかに、技術的にも人間的にも優れた人がいます。
こういった方々から技術以外にも、仕事の考え方や手法など、学び吸収することができます。
また開発を一緒にするプロパー(社員)の方との出会いも多くなります。一緒に仕事をするメンバーとして、飲み会やプライベートなど、交流を図れます。
お互いに信頼し合える関係性が構築できれば、会社が変わっても関係を継続できます。仕事や環境が変わるたびに多くの人と関係構築が出来きます。様々な業界や技術を持っている人と多く繋がることで、あたなの人財やネットワークになっていきます。
◆プロ意識もち、視野を広く持てる働き方
派遣という働き方は、時間単位での単金(時給的な考え方)を基準として働きます。これは登録型でも正社員型でも同じです。エンジニアとして成果を時間単位で意識し、アウトプットをだしていくことが求められます。
<プロ意識>
単金は基本的には経験やスキルによって決まります。一般的に経験やスキルが高いほど単金も高くなります。経験やスキルが単金指標となるので、成果への意識やスキルアップの意欲に繋がります。
単金が高くなるほど、クライアントの期待(仕事の質や業務フェーズ)も高くなります。その分、プレッシャーのかかる環境ではありますが、この期待に応えていくことで、技術的にも人間的にも成長をしていくことができます。
<エンジニアとしての視野>
多くの会社で製品開発に経験することは、物作りの考えか方や開発プロセスなども勉強できます。
会社によって物作りの考え方や開発プロセスは異なります。企画から生産にいたるまで、この会社はどんなプロセスで開発を進めているかなども吸収し学べます。経験を積むことで、開発のプロセスについても改善や提案ができるようになり、高い業務フェーズへのステップアップにも繋がります。
一つの会社に就職すれば、その製品やシステムに関連する知識経験は深くなります。多くの製品開発を経験すれば、物作りに関して視野を広く持ち、アイデァや改善提案などに繋げることができます。
◆多様性が求められる時代に合った働き方
DX(デジタルトランスフォーメーション)の時代です。技術革新や変化のスピードが速く、エンジニアとして価値のあるスキルや経験も増々変化していきます。効率的に最新技術に追随し、スキルアップできる働き方が必要となります。
今後さらに働き方改革が進み、働き方も多様化をしていきます。これからは、更に転職やフリーランスなども増え、人材の流動化も激しくなります。エンジニアは、就社(どこの会社に在籍しているか)ではなく就職(あなたは何が出来ますか)ということが求められるようになります。
派遣の働き方は、多様な会社で多様な技術に追随しスキルアップをしていける。この時代に合った働き方になっていると思います。
派遣の働き方が合わない人
価値観、ライフプラン、優先事によって派遣の働き方がデメリットになる方もいます。この働き方が合わない方についても以下にまとめてみました。
◆従事したい製品が決まっている
その製品の開発メーカに就職するのがべストだと思います。ただし、メーカには企画から生産にいたる部門や部署が多くあります。自分が望む仕事ができる部署に配属されるとは限りません。就職するさいはその辺も十分調査をし、会社を選択することをお勧めします。
◆会社変えるなど、環境変化がストレスになる
この働き方は新たな環境で人間関係を構築し、技術や知識を学んでいくことが必要です。こういった事が性格的に合わない方やストレスと感じる方は適していません。
◆仕事内容より勤務地(働く場所)にこだわりがある
派遣会社には地域を優先する会社もありますが、当然従事する製品や技術も限定的です。事情があり、特定の地域から離れたくない方は、転勤のない会社をお勧めします。
製造メーカなどは国内にも海外にも、多くの開発部門や工場があるため転勤の可能性はあります。また、最近では会社間の合併や閉鎖などで、異動を余儀なくされるケースもあるので、こういった事を踏まえて会社を選択することをお勧めします。
◆派遣という働き方のイメージ(世間の目)が気になる。
世間的に派遣のイメージが気になる方は、この働き方には向いていません。周囲の目より、自身の成長やスキルアップに繋がる働き方であると理解と認知し決断をしなければ、何かあるたびに派遣という働き方のせいにしてしまう可能性があります。
まとめ
エンジニアの派遣の働き方について理解が深まり参考になれば幸いです。エンジニアであれば、「あなたは何ができますか」とい問いに、常に自信をもって答えられる状態でいたいですよね。
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